第13回全国夕陽サミットin兵庫県淡路島―淡路島宣言
淡路島宣言
私たちは知っています、ここが国生みの地であることを。
私たちは知っています、ここで太陽の道が交差することを。
私たちは感じています、ここを多くの神々が行き交うことを。
崇高な神様も、ややくたびれ気味の神様も、波穏やかな瀬戸の海が夕陽を照り返し、刻々と色彩(いろどり)を変え特別な調べに乗っているかのように暮れていく様をここから眺めておられるような気がします。
どこでも等しく、誰もが同じく見ることのできる夕陽。国生みの太古から延々と続く大自然の営みです。人智の及ばぬ営みですが、私たちはその中から価値を見い出し伝え語ることはできます。
太陽の道を人が行き交う道にすることができます。
国生みの夕陽から、明日の日の出へと続く希望を育むこともできます。夕陽のシルエットに浮かぶ人間の造った巨大な橋を未来への架け橋と思うこともできます。
私たちは今日、夕陽の時間を誰かと過ごし共感し合う時間の尊さ、地域と地域、人と人をつなぐ大切さを太陽の道を通じて改めて知ることになりました。
国生みの夕陽は、創生の夕陽。
空、海、大地、人を時の経過とともに紅に、朱に彩っていく一瞬一瞬を尊び、そして徐々に広がる群青に包まれ、目映いほどに荘厳な光の中で新しい希望の一日を迎える。そのスタートこそが、この島の夕陽でした。今日集まった私たちは、この夕陽をたたえ、将来にわたり伝えていくことを宣言します。
2015年5月10日
第13回全国夕陽サミットin淡路島 参加者一同
宣言文朗読
佐々木 理沙
平川 恵里佳