第19回全国夕陽サミットin熊本県湯の児温泉―湯の児宣言
湯の児宣言
水俣市を代表する温泉地である湯の児温泉は、傷ついた海亀が湯浴みをしていたことで温泉が発見されたという伝説を持っています。いま私たちが一望している不知火海では蜃気楼現象の一種で、かつて不吉の象徴とされてきた不知火を見ることができます。
「傷ついた海亀」がいなかったら発見されなかったかもしれない湯の児温泉。近年、幸運をもたらす神秘的な存在と言われるようになってきた不知火。そんな「負」をプラスの発想に転換する力をこの地は持っているのかもしれません。
負の遺産を「SDGs未来都市」として持続可能な地域づくりに取り組んでいく水俣市の姿勢を学んだ私たちは、湯の児温泉から眺望する不知火海がそのシンボルの一つであることを知りました。その海に沈んでいく湯の児の夕陽を、今日私たちは明日そして未来へと続く「再生の夕陽」とし、ここ湯の児温泉、水俣観光をより広く全国各地に伝えることを宣言します。
2022年9月28日
第19回全国夕陽サミットin熊本・湯の児温泉 参加者一同